読者への前置き (Lettres portugaises ポルトガルの尼僧の恋文)

あるポルトガルの修道女が、
兵役で赴任して来た、とある公達に宛てて
五編の手紙を綴りました。

それらをフランス語に翻訳した文献が存在し、
多分の苦心を払って、遂にその確かな写しを得ることができました。

愛情の豊かさで知られるこの書簡を見て、賞賛の念を覚え、
もし冊子として世に送り出せるならば、こんなに嬉しいことはない、
それほどまでに熱心に、この書簡を求めたのです。

一体誰に宛てて書かれたのか、
翻訳した者の素性も全く分かりませんが、
それを公にして彼らの勘気を被ってはなりません。

厄介な点としては、
内容を歪めるような誤植が含まれていた可能性があることです。

翻訳元

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